ポイント制って何?

最近はポイント制という方法を採っている地域もあります。
何らかの役員活動や、学校のイベントのお手伝いを行うと規定のポイントが貯まります。
一定以上のポイントが溜まった人は選出で免除、という方式です。

どういう活動でどのくらいのポイントがたまるのかは学校によります。
これは少しでも多くの保護者に平等に参加してもらうための仕組みだそうです。

指差しあう手

niekverlaan / Pixabay

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

低学年クラスでは

低学年では役員希望者が多くて困るくらいだそうです。
これは高学年になると上の役職や卒業関連の行事など面倒な仕事が増えるため、低学年のうちにポイントを稼いで高学年ではしなくて済むようにという心理からです。
中学受験する家庭は、特に高学年は忙しくなるので、低学年で義務を済ませる傾向にあります。

高学年クラス

逆にやりたい人は減ります。ポイントがたまっている人も多いので、選出も大変になります。
通常の選出方法と同じように殺伐としてきます。

また選出された人はこれまであまり参加してこなかった人なので、もちろん活動に積極的ではなく、活動中にトラブルになることもあるようです。

ポイントの管理

ポイントの管理はかなり面倒と聞いています。理由は

  • 世帯単位で管理するところが多いため、下の子への引き継ぎが面倒
  • 紙のカードの場合、紛失などの心配がある
  • データ入力の場合、役員の仕事が増える
  • 扱いの面倒な個人情報が増える
  • 改竄などの危険がある

などです。

ポイント制のメリット・デメリット

メリット

  • (低学年では)なり手がたくさんいる
  • それなりに機会が平等

デメリット

  • ポイント管理という煩雑な仕事が増える
  • 転校生が圧倒的に不利(前の学校のポイントは引き継げません)
  • 上の子の卒業後に下の子が入学した場合、不公平と言われることもある。
  • 結局、何をしても参加しないままの人はいる

全員平等は実現できている?

今のところ難しいようです。
逃げ切っても罰則はないし、ポイントをためても報酬は次年度の免除だけなので、やはりしない人も増えています。
また軽い役を複数回やって逃げ切る人にも不公平感を持つ人は出ます。